地元企業との出会いがターニングポイントに

独立にあたり、蒲郡製作所からの仕事は一切無くなりましたが、それまで下請け業務で培ってきた技術と実績が評価され、取引先を開拓することができたと話す伊藤社長。そこには地元企業の恵那機器（株）の現会長八木氏との出会いが大きく関係しています。

「独立に対し消極的な意見が多い中、決心できた理由こそ、八木氏の「応援するぞ」の一言だったのです。八木氏には今までの技術と実績を認められ、一部仕事を回してもらえるようになりました。背中を押してもらった上、さらに支援をしてくれたことに本当に感謝をしています。」

時代のニーズを捉え、企業と人材のマッチング事業を立ち上げる

フジワテック含め周りの企業も人材不足に悩んでいた平成21年頃、伊藤社長は人材派遣事業をスタートさせます。

「時代はリーマンショック後で、多くの失業者が職を探しているがなかなか求人が見つからない、という状態でした。私はここにニーズを感じ、また良い起業スタッフとの出会いもあり、人材と企業のマッチングを行う派遣業を立ち上げました。」

現在フジワテックでは、主に眼底カメラ部品、半導体、航空機部品など精密機械の制作を、フジワテクノスでは、人材派遣、人材のスキルアップ支援、産業機器販売を行っています。

良い出会いが仕事を創る

独立時や新たな業態への参入時など、転機となる時々に良い出会いをされている伊藤社長。

「これまで、人との出会いに恵まれてきました。仕事は一人では出来ません。良い人たちとの出会いがあったから仕事ができるし、仕事が生まれる。周りの人たちに助けられてこれまでやってこられました。私は運が良いですね（笑）」